ファイナリストの紹介

このたびは「未来共創プロジェクト・君が紡ぐ未来 ― Bridge Builders Award」へ多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。全国から寄せられた数多くの素晴らしい作品の中から、一次審査を通過した8作品のファイナリストが決定しました。

協賛企業

本コンペティションでは、各分野で⾼い評価を受ける専⾨家の⽅々により、厳正な審査が⾏われました。⽴場や分野を超えた多様な視点から、作品の独創性・社会的意義・完成度などが総合的に評価されています。

ファイナリストの皆様(8作品)

フィンランドでの異文化理解

氏名:池澤のえ、廣野慧香
グループ名:aalto (2名)
学校名:長野県立須坂高等学校、東京学芸大学附属国際中等教育学校

審査員コメント
・二人の1年間のフィンランドでの挑戦・経験を通じて、多くの気づきとこれからの成長へのきっかけを導きたしたことは特筆できる。またプレゼンもよく整理されており、説得力あるものとなっている。
・英語圏ではないフィンランドへの留学ということで、留学国自体が特殊ということもあり、興味を引くトピックだといえる。
・実際に現地で行われたこと、感じたことが、うまくまとめられており、対話形式での発表も良かった。
・「日本人」としてのアイデンティティを強く意識したことがわかる動画でした。また、「世界に出ることの意味を多くの人々に伝えたい!」というメッセージは非常に共感するものでした。

伝わらないからこそ伝えたい

氏名:井原 愛空
グループ名:井原ソラ (1名)
学校名:清泉インターナショナルスクール
テーマ:教育格差と学習環境の不平等

審査員コメント
・非常に見応えのある発表動画だったと思います。
・日本の環境とは異なる教育現場に実際に赴くことで、現場のリアル(問題や課題)を多くの日本人に伝えることができる内容になっていました。
・現地での気付きもすばらしく、またそれに対して「自分はどうしたらいのか」という考えもしっかりと語られていて、とても良かったです。
・フィリピンの地方教育における社会課題をハイライトし、さらに自らの独自のアプローチをもって現地の子供たちの笑顔を引き出すにまで至ったことは貴重な経験という次元にとどまらず、社会課題解決に向けた取り組み・実践のあり方という重要なテーマを示す高いレベルの発表となっている。

音楽を通じての国際交流と未来への可能性、そして世界平和へ。

氏名:長谷川 巧
グループ名:The World is ONE Orchestra(1名)
学校名:Penn Foster High School(US)

審査員コメント
・音楽と英語の力を借りて世界の人々との架け橋(bridge to the world)になってきた経験はかけがえのないものだと思います。
・何気ない小さなステップを提示しているが、結果としえ大きな社会インパクト解決に向けたテーゼとなっている。
・内容・構成などすべてにおいてしっかりと整理されていて、すでにプロフェショナルな出来栄えでプレゼンビデオに引き込まれてました。
・今後の人生においてもこの経験を活かし、世界中の人々をつなげるbridgeとして活躍してほしいと願っています。

貧困問題、人の不平等、質の高い教育

氏名:徳重妃優
グループ名:徳重妃優(1名)
学校名:神奈川総合高等学校

審査員コメント
・ご自身のルーツから再びインドに訪れボランティアにいそしむ行動力を評価しました。
・教育だけでなく、実際の生活でも貧困問題が実際に起こっている様子を自身の目で見て、そしてそれを1回のボランティアで終わりにするのではなく、貧困や不平等をなくすための活動を続けていかれる熱意を感じました。
・また教育支援から生活支援に至るまでの包括的な支援の重要性や継続支援へと意欲があることが窺え評価しました。
・現地での学びを次に生かそうとする姿勢に対してさらなる具体的な一手を期待します。

子供の教育 人々の生活

氏名:廿樂 美花
グループ名:MIHANA(1名)
学校名:埼玉県立伊奈学園総合高等学校

審査員コメント
・スライドや現地の写真を使用して上手に編集が出来ていました。内容がとてもうまくまとまっていると感じました。
・現地の学校の修繕プログラムという大変なボランティアに参加され、現地の貧困問題をよりリアルに感じられたのだろうなと、感心しながら拝見させていただきました。
・現地での経験、世界の国々が手を取り合うのに必要である事の問題提起、今後の取り組み方など、経験した人にしかわからない多くの事柄が盛り込まれていました。
・日本とネパールの違いを踏まえて、お互いの国が良くなっていくためにどのような事ができるのかを、ご自身の意見がきちんとまとめられており、とてもよかったです。

多文化共生、ナショナルアイデンティティ

氏名:こみやま りこ
グループ名:MIHANA(1名)
学校名:三田国際科学学園高等学校

審査員コメント
・カナダというMulticulturalismを体現した国で様々なルーツを持つ人々との交流があったと見て取れました。
・ダンスを通じてBackgroundの違う人々と一緒にパフォーマンスを作り上げる経験からMulticulturalismだけでなく、レポートの作成やSociologyへとアカデミックな学習意欲に繋がっていくことが理解できました。
・終始英語での発表は留学の成果として十分現地での学びが充実していたことの証明として評価できます。
・動画の使い方がとても上手で、引き付ける動画に仕上がっていました。起承転結がきちんと組まれていて、見やすくストーリー性を感じました。

スポーツと教育を通じた異文化理解と国際貢献

氏名:松本夕太郎
グループ:松本夕太郎(1名)
学校名:アレセイア湘南高校

審査員コメント
・フィジーでのボランティア経験が大きな学びとなり、自らの将来に向けた取り組の貴重なきっかけとなり、成長への気づきと道筋が見えてきたことは特筆できる。
・すごく素敵な活動をされてきたんだな、たくさんの学びがあったんだろうな、と感じながら拝聴いたしました。
・プレゼンの構成力はあり、自らの取り組みに向けたメッセージとしては効果的に発信されていた。
・異文化理解とボランティアの両方から学びを得られた留学体験だったのだと思います。ボランティアを通じてご自身の視野が広がったこと、フィジーの文化を知ることから異文化への理解が深くなったことが窺えました。

国を超えた相互理解による信頼関係の構築

氏名:浅田真央
グループ:浅田真央(1名)
学校名:三田国際科学学園高等学校

審査員コメント
・ご自身の海外経験から日本をPRしたいとして日本での活動という独自性が新鮮でした。高校生でここまでの行動力を持っていることを大きく評価しました。
・シンガポールでの体験、インド留学での新たな学びと有志団体活動”Tsunagari”が良い感じで紐づいていて好感を抱きました。
・外国人観光客に日本を案内するということは、国際交流という視点だけではなく、自国の文化を深く理解していなければならず、若者たちの愛国心を育てるという点に関しても価値ある活動だと思いました。
・現在やられている活動は素晴らしいと思いますので引き続きつなげていって頂けたらと思います。

どの作品も、未来を見つめ、行動しようとする力強いメッセージにあふれています。
心からの敬意を込めて、ここにご紹介いたします。

今後のスケジュール

最終審査:2025年11月上旬予定
表彰式:2025年11月12日(水)18:00~20:00
会場:明治大学 駿河台キャンパス
(NPO留学協会 交流会内にて実施)

大使館関係者や教育関係者をはじめ、多くの方々が参加予定です。